
街を彩り、人の心を照らす「あかり」。照明のコンサルティングや空間景観ライトアップを手掛けるパルックスは、電球・蛍光ランプの販売店からスタートし、「あかり」を起点に事業を拡大してきました。その根底にあるのは、人々の暮らしを支え、視覚を通して安心や快適さを与えてくれる「あかり」への尽きない興味と敬意です。省エネや地球環境にも配慮しながら、商業空間、屋外空間、そして居住空間へと「あかり」の可能性を探るパルックスは、地域社会と共にブランドアップへの挑戦を続けています。
INDEX
パルックスは1978年、電球や蛍光ランプなどの消耗品を販売する「ランプセンター パルックス」として創業しました。原点にあるのは創業者が青葉城址から眺めた仙台の夜景でした。この景観を創っているあかりはどうやって供給されているのだろう――。そう疑問に思った創業者は翌日には市内のお店に足を運び、お店で使用されている照明のことを聞いてみました。そこで、必要な電球が手に入らない現実を知り、迅速に届ける仕組みを作ったらお役に立てるのではと考えました。
お客さまの照明に合わせて必要な予備の商品をセットし、月1回巡回して補充する置き薬のような販売形態の「電球ポケット」。あるいは、FAXで受注した商品を翌日届ける「ランプカード」システム。こうした独自の展開が評判を呼び、お客さまの求めに応じながら全国25か所へと営業所を増やしていきました。一方で、オフィスビルや商業施設の照明施工や空間の演出照明へと事業を拡大。現在は照明デザイン提案や空調設備の省エネ提案からアフターフォローまで一貫して展開しています。

あかりの力は大きく3つあると考えています。
1つ目は東日本大震災時、停電が復旧した際に人々が実感されたであろう、心に〈安心を与える力〉、2つ目はライトアップやプロジェクションマッピングなどで空間が光に照らされた新たな姿〈心に響くものをお届けする力〉、そして暮らしや産業に欠かせないインフラとしての〈日常を支える力〉です。私たちは、これら3つの力を大切にしています。
現在、日本は蛍光ランプからLED照明への大きな転換期を迎えています(※)。LEDは少ない電力で同等の明るさを実現し、さらに調光・調色が可能なスマート照明なら、空間の目的や雰囲気に合わせてあかりを自在にコントロールできます。適切な照明のコントロールは心身に良い影響を与えるということが実証されています。例えば、高齢者施設で演色性が高い照明を導入したところ、食事の食べ残しが減少した事例があります。また、タイマーと連動させることで、体内時計に基づく「サーカディアンリズム」に合わせた照明活用も広がっています。
LED照明への切り替えは、当社にとってコンサルティング営業の大きな事業の一つとなっています。色が鮮明に見える三波長蛍光灯や長寿命の電球型蛍光灯、さらには色彩提案など、あかりのプロとして積極的に展開していきます。また、ランプ交換だけでなく照明器具と空調設備を同時にリニューアルする需要も増しています。従来は企業やオフィスを対象としたB to Bが中心でしたが、今後は一般のお客さま向けのB to Cの展開にも注力していく方針です。
(※)水銀に関する水俣条約締約国会議の決定を受け、一般照明用の蛍光ランプは2027年末までに製造と輸出入が禁止されます。

当社は、創業の原点である夜景に思いを馳せて、街に高品質な照明空間を広げたいという強い思いを抱き続けてきました。あかりで景観を演出し、皆さんの心に響くものをお届けできたらと思っています。
仙台市にお住まいの方なら、震災から10年目の2021年3月11日、仙台トラストタワーの広場から天へと大きな光の柱が伸びた「3.11希望の光」(※2)をご記憶かもしれません。この類をみないライトアップは森トラスト株式会社様よりご依頼を頂き鎮魂と復興への思いを込めて、当社が手掛けたものです。

近年では、大河原町の桜の名所「一目千本桜」の冬を彩るイルミネーションや、泉区七北田の二柱神社境内の夏のライトアップ、創建1300年を迎えた多賀城址での幻想的なナイトイベントなど、地域の魅力を引き出す取り組みを続けています。
見慣れた場所でも照明によって陰影が生まれ、日中とは異なる表情が引き出されます。その変化は、皆さんに歓喜、感動が生まれると思います。さらに、夜間イベントの増加はインバウンド需要を促し、地域経済にも貢献します。「誰も見たことのない景色を創り、皆さんに感動空間をお届けしたい、その思いを胸に、私たちは挑戦を続けています。
(※2)「3.11希望の光」/震災当日、多くの帰宅困難者を受け入れた仙台トラストタワーが、市内44の企業・団体の協力のもと展開したライトアップ事業。災害への備えと教訓を次世代に継承すべく実施しました。

パルックスは、地域社会に安心と豊かさを届けるため、2つの成長戦略を掲げています。1つ目は、売上と人材の深耕的な成長を目指す「オーガニック成長」。2つ目は、技術や知見を蓄積・共有し、新規事業やM&Aによって大きな効果を生み出す「レバレッジ成長」です。
レバレッジ成長の一環として、2025年11月に新たなグループ企業「株式会社パルネスト」を設立し、不動産仲介事業をスタートしました。そもそも照明と住まいは親和性の高い分野です。あかりの特性を活かした住まいづくりを提案し、サーキュレーターやオゾン発生機能を備えた最新のスマート照明器具を活用して、健康的で快適な居住空間を提供していきます。
さらに、電気工事会社とのM&Aも計画中です。従来は外部委託していた工事業務を内製化することで、ノウハウの蓄積や業務のスピードアップを図り、効率化を実現します。この取り組みは、現在の年間売上高33億円を、目標である100億円へ押し上げる大きな鍵になると考えています。

パルックスは、令和7年度に選定された仙台市地域中核企業輩出集中支援事業の伴走支援を通じて、第三者の視点から経営計画への新たな気づきを得ることを期待しています。自社の強みや可能性は、私たちが思っている以上にまだ眠っています。無意識のうちに、自らの限界を定めてしまうことも少なくありません。けれどそのリミッターに気づいた今、支援を新たな力に変え、実践し「もっとやれる」を確かな形へと変えて行きます。私たちはその積み重ねによって、可能性を現実にしていきます。
その基盤として、全社員に経営理念の浸透を図っています。「想像を超えるあかりで想像を超える感動空間を創り出す会社」というビジョンのもと、主体的行動を重視するなど、営業提案力を強化しているところです。
100億企業宣言を掲げ、利益を従業員に還元する方針を社内に周知したところ、士気は大きく高まりました。私自身、全社員との個別面談を続けていますが、そのたびに「楽しみです」「目標に向かって頑張りたい」という前向きな声が返ってきます。経営者の考えや方向性がしっかり伝わり始めているんだと嬉しく感じます。
社員一人ひとりが自分らしい色で輝き、多様な色が集って白色に輝くように、白く輝く企業に成長していきたい。社員の皆さんには創業者が繰り返し語ってきた理念「変化こそ不変」を改めて胸に刻み、自ら変化を生み出して進んでほしいと願っています。良い意味で変化を続けながら、成長の先に広がる景色を共に見たいと願っています。

株式会社ヤッホーブルーイング 代表取締役社長 兼 よなよなエール“愛の伝道師” 井手 直行(ニックネーム:てんちょ)
製造業 人材 職場環境の整備
2026.01.29
企業情報
株式会社パルックス
| 業種 | 不動産業・建設業
その他の業種
|
|---|---|
| 住所 | 仙台市若林区蒲町東16-3 |
| TEL | 022-288-3381 |
| HP |
キーワード: 不動産業・建設業 その他の業種 令和7年度支援先企業 地域貢献
株式会社ヤッホーブルーイング 代表取締役社長 兼 よなよなエール“愛の伝道師” 井手 直行(ニックネーム:てんちょ)
製造業 人材 職場環境の整備
2026.01.29